
削った歯は二度と元には戻らないため、小さなむし歯は削らずに進行を抑制しながら経過観察をします。
痛みを抑えた治療を行い、再発しないよう個々に合った予防をお伝えします。
歯科医療は近年、予防中心に変わりつつあります。
当院では、進行速度の遅い小さなむし歯をすぐに削って治療するのではなく、定期的な通院による予防処置とご自身でのケアを徹底することで進行を防ぎます。
むし歯と言っても進行度合いにより治療内容も変わります。[CO、シーオー]と呼ばれる段階は、歯の表面に穴があいておらず白っぽく濁った部分がある、むし歯になる一歩手前の状態を表します。
歯の表面からカルシウムなどが溶け始めた(脱灰)状態で、まだ痛みのない状態です。
この状態であれば定期的なフッ素塗布とご自身で行うセルフケアをしっかり行うことで、歯の再石灰化を促進することができるため、削って詰める治療を避けることができます。
歯は治療を繰り返すことでもろくなり、1本の歯で5~6回治療を行うと抜歯になるというデータもあります。
ご自身の歯を長く残すためには、毎日の丁寧なブラッシングと歯医者でのメインテナンスを併用することがポイントです。